学部長メッセージ

―視野を広げ、能力を高め、可能性を広げるためにー

新潟大学法学部長
渡辺 豊
WATANABE Yutaka

新型コロナウィルスは今までの社会のあり方を大きく変えてしまいました。今後経済活動の再開などが期待されますが、その際に法学・政治学の知見はどのように活かされるでしょうか。今回の経験から学ぶべきこと、現状の問題点を見つめ、そして将来に活かすべきことは何でしょうか。社会を対象に様々な事象について考えられるようにするために、新潟大学法学部では「課題解決」をキーワードにカリキュラムを設定し、皆さんが社会で活躍できる「武器」を授けたいと考えています。

新潟大学法学部は、皆さんが「なりたい自分」になり、社会で活躍できるためのサポートを、ルールの観点から行っています。現代社会は複雑さを増しており、社会問題を検討し解決策を考えるにも、法学・政治学以外の様々な観点からの知識が必要です。感染症問題もそうですが、AI(人工知能)を搭載した自動車による自動運転を例とした新たな科学技術を社会に導入する上で法が果たすべき役割はかなり大きいものがあります。別の言い方をすれば、これからの時代では法律・政治の観点を中心に分野・領域横断的な観点を持って、問題の全体像を見渡す能力が求められます。新潟大学法学部では、法学・政治学の知識をベースとしつつ、分野・領域横断的な広い視野をもった「課題解決能力」を備えることができるようなカリキュラムを提供しています。また、そのような「課題解決能力」を発揮するためには自らの考えを分かりやすく伝えるための論理的思考力・表現力も必要です。語学力も含めた「言葉で考えを伝える力」は社会で活躍するために必須であるとすら言えます。皆さんの可能性を大学生活を通じて広げ、社会で活躍できるようになってみませんか。

新潟大学法学部は法曹(弁護士・裁判官・検察官)を志す学生に対して集中的に法律の専門教育を行う「法曹コース」を設置しています。そのため、複数の法科大学院と連携し法曹を志す学生を応援しています。2021年度には、司法試験予備試験合格者を含む複数の早期卒業者を輩出しました。皆さんの高い志を実現できるのが、新潟大学法学部の強みです。

新型コロナウィルスを前に、社会は大きな課題に直面し、現状は確かに明るくありません。それでも変わらないものがあります。それは、未来があるということ、そして皆さんには多くの可能性があるということです。皆さんの明るい将来を実現するために、身につけるべき知識・技能を身につけ、しなやかにかつ力強く目の前の課題を乗り越えられる力を持った人間となって頂きたい。そのような学生を社会に送り出すことが新潟大学法学部の使命であると考えています。環境が変われども自分の軸たる価値観を確固たるものとして、社会に役立つ人材となることが、今後の社会を変える原動力であると考えます。

皆さんが「なりたい自分」のイメージを法学部の学習を通して見つけ、そのための必要な能力を備えて、広い視野から物事を見つめ社会で活躍できる人物となるために、新潟大学法学部は意欲に満ちた皆さんを待っています。

プロフィール

1974年宮城県生まれ。筑波大学国際関係学類卒業、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。
専門は国際法・国際人権法。
2019年4月より法学部長。