新潟地方裁判所 刑事部 部総括判事の小林謙介氏から、講義をしていただきました

 新潟地方裁判所 刑事部 部総括判事の小林謙介氏から、講義をしていただきました。

 講義では、裁判員裁判の導入の背景や、開始から15年を経た裁判員裁判の現状について、お話をいただきました。

 裁判員裁判によって一般国民が刑事裁判に参加するようになりましたが、法の知識のない人でも参加できるよう「目で見て耳で聞いてわかる」審理を実現すべく、裁判所では、裁判員に提示する情報の整理や、裁判員の心理的な負担を減らすために刺激証拠を写真でなくイラストで提示するなど、さまざまな配慮がなされていること等を教えていただきました。

画像1.png

 また、講義では、模擬裁判に裁判員として参加した学生たちが感想を話す機会をいただきました。

画像2.png

 裁判員裁判の開始から15 年間の累計で考えると、裁判員の候補者に選ばれる割合は100人あたり3人になるそうです。学生たちは、その割合の高さに驚くと同時に、自身も裁判員に選ばれる可能性があるのだと本制度を身近に感じたようです。多くの学生から「裁判の傍聴に行ってみたい」という感想が寄せられました。

 質疑応答では、小林氏が法曹をめざされた理由や、裁判員に選ばれた際に準備しておくべき事柄など、沢山の質問が寄せられ、学生たちは小林氏のご回答を熱心に聞き入っていました。

画像3.png

実施日時:1226日(火)13:55~16:10

講師:新潟地方裁判所 刑事部 部総括判事 小林 謙介氏