
荒川 翼沙ARAKAWA Tsubasa
当ゼミでは、裁判実務への理解を深めることを目的として、法政演習の一環や課外活動として定期的に裁判傍聴を行っています。講義で学んだ法律論や法解釈が、実際の裁判でどのように適用されているのかを知ることで、理論と実務の接点を理解することを目指しています。
今回はゼミ生11名が参加し、傷害事件の刑事裁判を傍聴しました。裁判官が発言や証拠を丁寧に確認しながら審理を進める姿や、検察官が緊張感をもって被告人に質問する様子が特に印象に残りました。その後、裁判所のご厚意により庁内を案内していただき、民事事件で使用される法廷を見学しました。裁判官席に座らせていただいたり、法服を着用させていただいたりと、普段は体験することのできない貴重な機会となり、法廷の雰囲気を肌で感じることができました。
また、裁判所事務官・書記官の方々からは、業務内容ややりがい、日々の業務で工夫している点などについてご説明いただき、司法の現場で働く職員の姿勢にも触れることができました。
今回の活動を通じて、公正な判断がどのように形づくられていくのか、その過程の重要性を実感するとともに、司法の現場で働く方々の専門性と責任の重さを改めて理解する貴重な学びの機会となりました。