【就職】東京貿易エンジニアリング株式会社(営業)

2020年3月卒猪股 宣希INOMATA Yoshiki

私は2020年に新潟大学法学部法学科を卒業し、現在機械メーカーの営業職として仕事をしております。主に、石油やLNG(液化天然ガス)を貨物船からプラントに荷役するアームを海外に販売しています。このアームには、100年以上前から積み上げられてきた新潟の技術が詰め込まれています。現在、国内に輸入されるすべての石油・LNGはこの新潟のアームで貨物船から荷役されています。世界に通用する地元の技術で、世界中のインフラの充実に貢献したいと感じ、私はこの職に就くことを決めました。

具体的な業務としては、顧客が求める製品がどのようなものであるかを直接ヒアリング、またはいただいた資料から読み取り、情報の取捨選択をし製造部門へ伝達する、というものです。一見、法学と関係のない業種と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし先ほど挙げた業務には、客先の国の法律を解釈する力、交渉や説得のための論理的思考力が必要です。新潟大学法学部では、解釈力や論理的・批判的思考力を身に着けることができるでしょう。

新潟大学法学部の魅力は講義だけでなく、ゼミ活動にもあります。在学時、憲法ゼミに所属していました。憲法学と聞くとお堅いイメージ、座学中心のイメージを持たれると思いますが、私の所属していたゼミはフィールドワークを主体としており、市役所、原子力発電所、離島などに赴き、現地の方々のお話を聞いていました。ゼミ活動を通し、公務に関わる役所に限らず、我々の生活のあらゆる面に憲法が紐づいていることを学びました。

新潟大学法学部は制度だけでなく、所属する先生方も魅力的であると思います。私の所属したゼミの教授には、ゼミ活動に限らず、大学生活や進路の悩みを聞いていただきました。その結果、大学を1年休学しカナダへ留学することを決めました。留学の際は、ゼミの教授をはじめ、多くの方々に助けていただきました。そのおかげで身につけた語学力が、海外に製品を売り込むという今の仕事につながっています。

これから進学を目指す皆さんには、ぜひ自分の考えを持ち、行動を起こしてもらいたいです。これまでお伝えしてきた通り、新潟大学法学部には充実した制度があります。手を挙げれば自分のやりたいことができる環境があります。受け身になっている人々には、なかなかチャンスは訪れません。大学生活は本当にあっという間に過ぎてしまいます。皆さんの大学生活が、より充実したものになるよう願っております。

2022年パンフレット掲載予定