【就職】独立行政法人国民生活センター

2023年3月卒藤田 樹FUJITA Tatsuki

 私は現在、独立行政法人国民生活センターで消費者行政に携わる仕事をしています。私の部署では、主に増加している消費者トラブルについての消費者への注意喚起や、トラブルの自己解決のための情報提供を行っています。 

 契約トラブルの解決には、民法はもちろん、特定商取引法や割賦販売法など、トラブルの内容によって様々な法律を使い分ける必要があります。そのためには、それぞれの法律を勉強するだけでなく、法律同士の関係や、そもそも法の基礎的な考え方も知らなくてはなりません。新潟大学法学部には、多様な授業があり、大学での学びが今の仕事に大いに役立っていると日々実感しています。 

 私が国民生活センターへの就職を選んだのは、「消費者法」の講義で消費者被害の歴史を学び、悲しい消費者被害を繰り返さないため、被害の拡大防止に寄与したいと考えたからです。大学時代に受けた授業を通し、自分がやりたいことを見つけられたのは、多様な授業を選択できたからこそだと思います。 

 私は学生時代、刑事訴訟法ゼミに所属していました。ゼミでは毎回1つの判例を検討し、裁判所の判断の妥当性について説得力のある意見を述べることが求められました。こうした経験で身につけた論理的な考え方は、JRPの執筆はもちろん、仕事をする上でも大変役立っています。 

 新潟大学法学部では、多様な授業と大学内外での活動を通じ、社会でも活かせる力が身につきます。大学での様々な経験を通し、社会で通用する力をつけながら、自分の興味があるものを見つけられることを願っております。