2023年3月卒荒川 瑞絵ARAKAWA Mizue
私は、前橋地方検察庁で検察事務官として働いています。検察庁は、適正な捜査手続きを通じて、刑事事件の真相を解明し、罪に見合った刑罰が科されるように公判活動を進める役割を担っています。そして、前橋地検の検察事務官の業務は、検察官と共に事件の捜査等に従事する捜査・公判、検務部門と、人事や会計など検察庁の運営に関する業務を行う事務局に分かれています。私が所属する企画調査課はこの事務局に分類され、主に研修の企画や、図書の管理、司法修習生に関する事務などを行っています。
私は普段、主に図書に関する事務を担当し、職員への図書の貸出やあっせん、庁内の図書の管理等を行っています。これらの業務の中では、あまり触れたことがない法律に関する資料を集めることがあるのですが、効率よく集めるためにはその法律や条文の内容についてしっかりと理解していることが重要です。そうした場面で、新潟大学法学部で学んだ知識や法的解釈力などを生かすことができていると感じます。
新潟大学法学部では各学年に応じたカリキュラムが組まれ、段階を踏みながら学ぶことができます。1年次では条文や判例の基本的な読み方等を学び、2年次の基礎演習や3年次の法政演習で法学に関する知識をより深めることができました。そして4年次の卒業研究ではJRPを執筆し、この4年間を通して法的解釈力やリーガルマインドを着実に培うことができたと思います。さらに、法学に限らず多種多様な講義が用意されており、様々な分野の知見や考え方に触れることができます。私自身、心理学や法医学なども学び、その学びを生かして、より法学の知識を深めることができ、検察庁での業務にも役立っています。
新潟大学法学部は、自分の興味・関心を追求しながら深い学びを得ることができる環境が整っています。ぜひ、積極的に学び、多くのことを経験してください。皆さんが充実した大学生活を送れますよう、願っております。