准教授田寺 さおりTADERA Saori
―ゼミの活動についてご紹介をお願いします。
私のゼミでは、「何を題材に、どのような形式で勉強するか」をゼミ生に決めてもらっています。刑法のゼミですので、題材として判例や論点、時事ネタ等が、形式として報告・討論・裁判形式が考えられますが、例えば、死刑制度についてみんなの意見を聞いてみたいから討論形式にしよう、裁判形式をやってみたいから判例は何が良いかなという具合です。希望があれば、裁判所や刑務所などの関係施設に見学にも行きます。一見自由度が高く楽そうですが、自分が何に興味があるのかを見つけるには相応の勉強が必要ですし、みんなに自分の希望を伝えるにも少しの勇気が要りますから、実は結構大変です。
―ゼミ生に期待することを教えてください。
各自の興味を通じて刑法の面白さを知ってほしいです。そして、その過程で自分の意見を相手に伝えることができるようになってほしいと思います。口頭でも文章でも、自分の考えを正確に相手に伝えるのは難しいことですから、自由な発言が歓迎される学生時代に試行錯誤して自信を付けてもらえたら嬉しいです。また、今しかできないことを経験してほしいなと思います。自由な時間がたくさんある学生時代に、勉強でなくても何でも自分がしたいことをして、「楽しい!」を味わってほしいです。
―受験生の皆さんに「一言」お願いします。
大学生活を楽しく過ごすコツは、まず、自分が何に興味があるかを知ることです。自分を知って、その興味を追求しながら学生生活を大いに楽しんでください。