ナント大学交換留学

法学部宮田 夏美MIYATA Natsumi

 私は、大学3年の9月から翌年の6月までフランスのナント大学に留学しました。フランス語は全く勉強したことが無かったので人文学部の1年生が履修するフランス語インテンシブの授業を3年生ながら履修しました。そうして、渡航前の申請等と並行して、基本的なフランス語の習得に励みました。  

 現地の授業の内容としては、ただ受け身になって話を聞くだけのことはほとんどありません。アクティビティを通しての学習や、プレゼンテーション、映画や本などを使った勉強などが多かったです。また、私のクラスには様々なバックグラウンドを持った生徒たちが集まっていました。特に特徴的だったのは、ウクライナからの避難学生が多かったことです。日本のニュースでは報道されないような、戦争の悲惨な現状を知る機会も多く、そんな中でも他人を思いやりながら勉強し続ける学生の姿は私に大きな影響を与えました。  

 留学中の思い出で一番印象に残っているのが、マラソン大会への参加です。競技でマラソンをやったこともないし、完走できるかも分からなかったけど、新たな環境で新しいことに挑戦することは大きく成長できるチャンスだと思い、出場を決めました。社会人チームに入れてもらって練習をして出場したのですが、チームのメンバーのほとんどが40代から50代の方でした。しかし、フルマラソンを走ったり、毎週10キロ走ったりしている姿を見て、ナントの50代は日本の20代よりも活力があるということに気づきました。自分も負けていられないと思い、とてもいい刺激を受けながら練習に励んだことで、無事に完走することができました。  

 留学はキラキラしたことばかりではありません。辛いこともたくさんあります。でも、それを乗り越えることで自信がつき、多様な価値観を受け入れて自分の固定概念を変えることができます。「自分に留学は無理」と思っている人ほど、本当に無理なのか試してみてほしいと思います。